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  3. [ COLUMN ] Vol.1 ワンピースの裏側

One piece for One peace Project

ひとつのワンピースから、ひとつかみの平和をつむぐということ

One piece for One peace project


「”One piece for One peace”というVEGANIEのコンセプトを表現するような商品を作ったらどうかな?たとえば、ワンピースを作って、その売り上げ利益のすこしを、社会に還元できないかな?」
もはや職業病ともいえる、コピーライター的発想から生まれた私のアイディアに、まわりの人は「いいね、やってみたら?」とひとつ返事で大賛成。こんな他愛もないやりとりから、現地での試行錯誤のものづくりが幕を明けました・・・。みんな「いいね!」とは簡単に言うけれど、やるのはじぶんなのですよね。

くわしく言うと、生産者支援を行っている現地のNGO団体とワンピースを作り、その売り上げの一部を、女性や子ども支援団体へ寄付する、という方法。
「聞こえがいいものほど、用心しなさい」と小さい頃に言われたものですが、売り上げを出し、そこの利益から再び寄付金を出す、というところがミソであり、ハードルなのです。

第一弾のワンピースは、インドカルカッタにあるフェアトレード団体Sasha Handicrafts(以下Sasha)と共にマキシドレスを製作することが決定しました。じぶんの家族がSasha 創設者と繋がりがあったから、電話で「あ、シャハニさんところの!ぜひ寄って行って。」という感じで歓迎してもらえたのです。Sashaは、30年以上の社歴を持つフェアトレード団体。WFTO(World Fair trade organization)と設立メンバーでもあります。


One piece for One peace project


カルカッタについては、またくわしく書きますが、デリーやムンバイに比べて、今のインドの高度成長を考えると都市の発展が比較的遅れている街ともいえます。街の中心は、まだコンクリート整備もされておらず、道でミシンをかける人、ほぼ裸で水浴びをする人、あらゆる生活臭がせまい道なき道に充満していて、日本人が想像するカオスが、まだここには残っているように感じます。こんな景色も20年後には消えているのだろうか・・・。そんな街の分かりにくい裏道にSashaのオフィスはあります。

ワンピースのコットンは、インド国内生産のフェアトレード&オーガニックコットンが使われています。Sashaは、コットン生産者からコットンを買い取り、染色作業を行った上で、Sashaスタッフたちが、おもな縫製作業を、ここカルカッタオフィスで行っています。


One piece for One peace project


オフィスでは、上層階に縫製ルームがあり、日あたりのよい部屋で女性たちが30人ほどミシンで布を縫い付けるなど、熱心に働いています。ニッポンジンの私が部屋に入ると、「誰だ?インド人じゃないな?」といういぶかしげに見つめる女性もいれば、ニコニコしながら「ナマスカール、元気?なにしてるの?」と照れくさそうに声をかけてくれる女性も。カルカッタの人たちは、少し関西人に似ていて、「義理や情」で動くので、なんだか大阪のおばちゃんたちに会っているような気分に。

あるひとりの女性スタッフ、ザイナブはまだ20代前半の若さでガーメント製品の多くを生産マネージメントしています。彼女と製品のスケジュールや、クオリティコントロールについて、要望や難点を一つ一つクリアにしていくのに、多くの時間を費やします。おたがいに知り合ったばかりだから、仕方のないこと。この時間を楽しもう、と自分に言いきかせます。

かんがえてみると、日本では、すべての商品に最高品質が求められるなあ、と思います。野菜であれば、へこみやゆがんだ野菜がスーパーで売れないように(規格外野菜の処分率は生産量の約4割とも言われている)、アパレルや雑貨も、きびしい基準をクリアした商品のみが販売できるため、おおくの欠陥品が捨てられているといいます。一定の基準を持つことはすばらしいことですが、一方で、たった1mmの汚れやほつれでおはらい箱になってしまう現実は、もったいないですね。

これらワンピース商品の売り上げ利益の7%が、プラン・ジャパンの「Because I am a Girl」※キャンペーンに寄付されます。
このプロジェクトのいう”平和”は、難民救助や、テロを撲滅するような国家平和を目指していません。むしろ、自分たちが毎日かんじている、生きているという実感や、学ぶ楽しさ、ありふれた、でもあいすべき日常を人々に贈りたい、とかんがえています。

One piece for One peace projectは、一つかみの平和をとどけ始めたばかりです。

※ Because I am a Girl キャンペーンは、子どもとともに地域開発を進める国際NGOプランが展開するグローバルキャンペーン。女性であるために様々な困難に直面する途上国の女の子たちの問題を訴え、彼女たちが「生きていく力」を身に付け、途上国の貧困が軽減されることを目指します。
>> Because I am a Girl キャンペーン


(著者:Chiaki)