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  3. [ COLUMN ] Vol.2 なぜオーガニックコットンなのか

Why does it have to be organic cotton?

なぜオーガニックコットンなのか

VEGANIEのリサイクルサリートートバッグ商品は、すべてオーガニックコットンで製作されています。

生産者団体と交渉をしていると、「Chiaki,オーガニックでない普通のコットンであれば、原価はいまの半分になるんだけど・・・。」と笑顔でつぶやかれることもあり、思わずこぶしをにぎりしめることもありますが、ブランドとして、できるかぎりの範囲でオーガニックコットンにこだわることこそ、じぶんたちの価値だと理解していて、それは永遠に変わりません。

なによりも、オーガニックコットンであるのには、単にオーガニックコットンだと”肌ざわりがよい”とか”高級感がある”だとか、そういう理由だけでは到底ない、ゆずれない現実があるからです。

Why does it have to be organic cotton? なぜオーガニックコットンなのか

インドは、世界最大のコットン収穫国であり、中国につぐ第2位の生産国でもあります。世界にはさまざまな農作物がありますが、有毒な農薬の約25%がコットン畑で使われています。さらに、インドではコットン畑での児童労働がおおく、子どもたちは素手で農薬をまき、ふれたり吸いこんだりすることで、皮フ病やさまざまな悪影響を受けます。

さらに有毒な農薬や殺虫剤がまかれた畑では、畑にとって大切な微生物は育つことができず、やがて畑は死に、作物がとれない環境になります。もっと作物を収穫したい生産者は、無知なまま農薬をふやしつづけ、農薬を借金して買うため、自殺者もおおく生まれ、インドで年間約6万人の自殺者がいるといわれ、インドの綿花栽培地帯は、”自殺ベルト”ともよばれています。

こういう話をきくと、「なんてかわいそうなんだ!」と感じるのですが、じっさいに家のクローゼットをのぞいてみると、オーガニックコットンの服が一体いくつあるでしょう。「オーガニックコットンでなければ絶対に買わない」と自信をもっていえる人がどれほどいるでしょう。自分にもそこまでの信念はまだありません。

かわいそう、という気持ちより、かわいい、かっこいい、やすい、という気持ちが勝ってしまうのが、人間という生きもの。ランチよりやすいブラウスに、思わず手がのびてしまうのが世の中なのだとおもいます。

Why does it have to be organic cotton? なぜオーガニックコットンなのか

リサイクルサリートートバッグは、サシャハンディクラフトというインドのカルカッタを中心に活動するフェアトレード団体が製造。オーガニックコットンはGOTSの認証をうけています。

バッグの刺繍は、バロイプールというカルカッタから3時間ほど車を走らせた村のお母さんグループが、夫の給料では子どもの教育がままならないため、収入源としてバッグを製造してくれています。わたしが村に訪れたときは、それはもう日本の首相が来たぞ!くらいのVIP待遇。車までお出迎えしてくれ、家に入ると、お母さん特製のカレーランチまでご馳走になりました。

みんなで床にすわって話していると、蟻がじぶんの体をはっていき、日本人の体がめずらしいのか、12カ所もさされましたが、いい思い出です。 そこで働いている女性たちは、赤ちゃんをあやしながら、ミシンで縫いつけをしたり、得意げにじぶんの刺繍ワークを見せてくれたり、生きる力にみちあふれていました。人の子どももじぶんの子どもも、おなじように育てるので、だれが親かわからない、ということは日本では考えられないことでした。

Why does it have to be organic cotton? なぜオーガニックコットンなのか

リサイクルサリートートバッグを買うときに、それがオーガニックコットンであることに気づく人はごくわずかです。ほとんどの人が、猫のデザインが好きなの!サリーの模様がかわいい!という理由で買っていただいています。オーガニックであることはのちに、家に帰って、リーフレットを読んで気づいてもらえて、それもまたいい、と思うのです。それがいちばん、サスティナブルな気がしています。

(著者:Chiaki)